飲食店の厨房をサポートする中で、最近よく聞かれるのが…
「他店と差別化できるオリジナル麺って作れますか?」
という声。
結論から言えば、製麺機の“切刃(きりは)”を変えるだけで、驚くほどバリエーション豊かな麺が作れます。
今回は、製麺機による“麺のカスタマイズ性”にフォーカスして、切刃の仕組み、太さ・形状の違い、人気の組み合わせ例、店舗に合った選び方などを詳しくご紹介します!
◆切刃って何?|麺の“個性”を生む心臓部
まずはイメージから。
切刃とは、ローラーで薄く延ばされた生地を“麺状”にカットするためのパーツです。
この切刃の形状やサイズによって、以下が大きく変わります:
- 麺の太さ
- 麺の断面形状(丸麺・角麺など)
- 麺のちぢれ具合
つまり、同じ材料・同じ生地でも、切刃を変えればまったく違う麺になるんです。

◆選べる!麺のバリエーション一例
◎丸断面の形状
種類 | 特徴 | 向いている料理 |
角刃(四角断面) | 歯ごたえしっかり・スープ絡み◎ | 醤油ラーメン、つけ麺 |
丸刃(丸断面) | ツルツル食感・のどごし重視 | 冷やし中華、細麺系 |
平打ち刃(帯状) | モチモチ感・個性的 | 油そば、まぜそば、創作麺 |
◎麺の太さ(例:#18など)
麺の太さ | 仕上がり | 向いている料理 |
#22(細麺) | 茹で時間短め・歯切れ◎ | 博多系ラーメン、和え麺 |
#18(中細麺) | バランス◎・万人受け | 醤油、塩ラーメン |
#12(中太麺) | 弾力あり・スープによく絡む | 味噌ラーメン、つけ麺 |
#6(極太麺) | モチモチ・存在感抜群 | 油そば、まぜそば系 |
◎ちぢれの有無
- ストレート麺:上品・のどごし重視
- ちぢれ麺:スープ絡みが良く、インパクト大
製麺機によっては、ローラーやカッターに“ゆらぎ”を与えることで、自然なちぢれ麺を再現するタイプもあります。
◆切刃交換は簡単?実用的?
切刃交換はとても実用的です。
多くの業務用製麺機では、「ワンタッチ式」または「ボルト2〜3本で簡単脱着」が可能。
一度覚えれば5分ほどで切刃の交換ができます。また、刃はステンレス製で洗浄もしやすく、複数枚持っておけば仕込みごとに使い分けも可能です。
✔ 朝:#18角刃で定番ラーメン用
✔ 昼:#12平打ち刃で限定まぜそば用
✔ 夜:#6ちぢれ刃で個性派メニュー
こんな風に1台の製麺機で複数のメニューをカバーできるのも、カスタマイズの強みです。
◆切刃をカスタマイズするメリットは?
◎【差別化】:「ウチにしかない麺」で印象づけ
→ 他店と同じスープでも、麺で“唯一無二”にできる
◎【リピート率UP】:麺が主役になる
→ お客様から「麺が美味しい!」の声が出やすくなる
◎【季節メニューとの相性抜群】
→ 夏限定の冷やし平打ち麺、冬限定のもっちり太麺など展開しやすい
◎【食材ロス減・コスト管理】
→ 同じ小麦粉でも、形状を変えるだけで食感・印象が変わる
→ 新食材を増やさずにメニュー開発できる
◆よくある切刃カスタマイズ例とその効果
店舗ジャンル | 人気の組み合わせ | ねらい・効果 |
醤油ラーメン専門店 | #18 角刃・ストレート | スープと一体化しやすく、王道を演出 |
つけ麺系 | #12 平打ち・ちぢれ | 太さ&ちぢれでタレの絡みUP、食べ応え |
担々麺・まぜそば | #6 丸刃・ちぢれ | インパクトと個性で記憶に残る |
ランチ&ディナー二毛作 | #22 細麺(昼)/#12 太麺(夜) | 時間帯で客層に合わせて調整 |
◆製麺カスタマイズ、導入の前に考えるべきこと
- メニューの方向性とターゲット層
→家族連れなら食べやすさ、若者ターゲットならボリューム感重視など - 厨房スペースと清掃体制
→切刃の洗浄も作業に入るので、作業動線の確保は大事 - スタッフのスキル・教育体制
→操作自体は簡単でも、品質管理の目は必要 - 試作を繰り返す覚悟
→粉×加水率×切刃の相性は“経験が命”。まずはトライ&エラーを!
◆まとめ|“回転率の高い店”こそ、大型製麺機が活きる!
飲食店にとって、麺は単なる“炭水化物”ではなく、ブランドの象徴にもなりうる要素です。
業務用製麺機を使えば、
- 太さ
- 形状
- ちぢれ
- 弾力
- 食感
すべてを自在にコントロール可能。
これが、「自家製麺」という言葉に込められた“価値”の正体です。
メニューを変えるだけでなく、「麺でストーリーを語る」時代です。
自分だけの“オリジナル麺”で、次のヒットメニューを生み出してみませんか?
気になる機種、製麺機の導入、自家製麺の作り方について
ぜひ製麺機ドットコムへご相談ください。
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