【第4回 自家製麺の作り方】“麺の個性”は切刃で決まる!太さ・形状・食感を操る製麺カスタマイズ術

 飲食店の厨房をサポートする中で、最近よく聞かれるのが…

「他店と差別化できるオリジナル麺って作れますか?」

という声。
結論から言えば、製麺機の“切刃(きりは)”を変えるだけで、驚くほどバリエーション豊かな麺が作れます。

今回は、製麺機による“麺のカスタマイズ性”にフォーカスして、切刃の仕組み、太さ・形状の違い、人気の組み合わせ例、店舗に合った選び方などを詳しくご紹介します!

◆切刃って何?|麺の“個性”を生む心臓部

まずはイメージから。
切刃とは、ローラーで薄く延ばされた生地を“麺状”にカットするためのパーツです。
この切刃の形状やサイズによって、以下が大きく変わります:

  • 麺の太さ
  • 麺の断面形状(丸麺・角麺など)
  • 麺のちぢれ具合

つまり、同じ材料・同じ生地でも、切刃を変えればまったく違う麺になるんです。

◆選べる!麺のバリエーション一例

◎丸断面の形状

種類特徴向いている料理
角刃(四角断面)歯ごたえしっかり・スープ絡み◎醤油ラーメン、つけ麺
丸刃(丸断面)ツルツル食感・のどごし重視冷やし中華、細麺系
平打ち刃(帯状)モチモチ感・個性的油そば、まぜそば、創作麺

◎麺の太さ(例:#18など)

麺の太さ仕上がり向いている料理
#22(細麺)茹で時間短め・歯切れ◎博多系ラーメン、和え麺
#18(中細麺)バランス◎・万人受け醤油、塩ラーメン
#12(中太麺)弾力あり・スープによく絡む味噌ラーメン、つけ麺
#6(極太麺)モチモチ・存在感抜群油そば、まぜそば系

◎ちぢれの有無

  • ストレート麺:上品・のどごし重視
  • ちぢれ麺:スープ絡みが良く、インパクト大

製麺機によっては、ローラーやカッターに“ゆらぎ”を与えることで、自然なちぢれ麺を再現するタイプもあります。

◆切刃交換は簡単?実用的?

切刃交換はとても実用的です。
多くの業務用製麺機では、「ワンタッチ式」または「ボルト2〜3本で簡単脱着」が可能。
一度覚えれば5分ほどで切刃の交換ができます。また、刃はステンレス製で洗浄もしやすく、複数枚持っておけば仕込みごとに使い分けも可能です。

✔ 朝:#18角刃で定番ラーメン用
✔ 昼:#12平打ち刃で限定まぜそば用
✔ 夜:#6ちぢれ刃で個性派メニュー

こんな風に1台の製麺機で複数のメニューをカバーできるのも、カスタマイズの強みです。

◆切刃をカスタマイズするメリットは?

◎【差別化】:「ウチにしかない麺」で印象づけ

→ 他店と同じスープでも、麺で“唯一無二”にできる

◎【リピート率UP】:麺が主役になる

→ お客様から「麺が美味しい!」の声が出やすくなる

◎【季節メニューとの相性抜群】

→ 夏限定の冷やし平打ち麺、冬限定のもっちり太麺など展開しやすい

◎【食材ロス減・コスト管理】

→ 同じ小麦粉でも、形状を変えるだけで食感・印象が変わる
→ 新食材を増やさずにメニュー開発できる

◆よくある切刃カスタマイズ例とその効果

店舗ジャンル人気の組み合わせねらい・効果
醤油ラーメン専門店#18 角刃・ストレートスープと一体化しやすく、王道を演出
つけ麺系#12 平打ち・ちぢれ太さ&ちぢれでタレの絡みUP、食べ応え
担々麺・まぜそば#6 丸刃・ちぢれインパクトと個性で記憶に残る
ランチ&ディナー二毛作#22 細麺(昼)/#12 太麺(夜)時間帯で客層に合わせて調整

 ◆製麺カスタマイズ、導入の前に考えるべきこと

  1. メニューの方向性とターゲット層
    →家族連れなら食べやすさ、若者ターゲットならボリューム感重視など
  2. 厨房スペースと清掃体制
    →切刃の洗浄も作業に入るので、作業動線の確保は大事
  3. スタッフのスキル・教育体制
    →操作自体は簡単でも、品質管理の目は必要
  4. 試作を繰り返す覚悟
    →粉×加水率×切刃の相性は“経験が命”。まずはトライ&エラーを!

 ◆まとめ|“回転率の高い店”こそ、大型製麺機が活きる!

飲食店にとって、麺は単なる“炭水化物”ではなく、ブランドの象徴にもなりうる要素です。

業務用製麺機を使えば、

  • 太さ
  • 形状
  • ちぢれ
  • 弾力
  • 食感

すべてを自在にコントロール可能。

これが、「自家製麺」という言葉に込められた“価値”の正体です。
メニューを変えるだけでなく、「麺でストーリーを語る」時代です。
自分だけの“オリジナル麺”で、次のヒットメニューを生み出してみませんか?

気になる機種、製麺機の導入、自家製麺の作り方について
ぜひ製麺機ドットコムへご相談ください。
プロの視点で、最適な提案をさせていただきます!

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